意外と知らない?歯医者さんが本当はしてほしい5つのこと aichido, 2024年10月9日2024年10月18日 最終更新日 2024年10月18日 by aichido 皆さん、こんにちは。 歯科ケアブログ「歯っぴー・スマイル」の森田和子です。 今日は、歯医者さんの本音について、ちょっとお話しさせていただきますね。 「歯医者さん」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 怖い、痛い、行きたくない…そんな声をよく耳にします。 でも、実は歯医者さんたちには、私たちにぜひ知ってほしい、してほしいことがたくさんあるんです。 今日は、そんな歯医者さんの願いを5つご紹介します。 これらを知ることで、歯医者さんとの関係が変わるかもしれません。 そして、何より大切なあなたの歯の健康を守ることにつながるんです。 さあ、一緒に歯医者さんの本音を覗いてみましょう。 きっと、新しい発見があるはずです。 目次1 歯医者さんの願い1:定期検診は怖くない!1.1 「痛くなってから」では遅いわけ1.2 定期検診で得られる3つのメリット1.3 歯科恐怖症の方へ:初めの一歩を踏み出すコツ2 歯医者さんの願い2:正しい歯磨きは宝物2.1 あなたの歯磨き、実は間違っているかも?2.2 プロが教える、効果的な歯磨きテクニック2.3 子どもの歯磨き習慣づけ、親ができること3 歯医者さんの願い3:口の中の変化に敏感に3.1 見逃してはいけない!口腔トラブルの初期サイン3.2 セルフチェックの方法:鏡を使った簡単診断3.3 気になる症状、いつ歯医者さんに相談すべき?4 歯医者さんの願い4:歯科衛生用品、正しく選んで使って4.1 フロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュ…何を選ぶ?4.2 年齢や状態に合わせた、おすすめの歯科用品4.3 使い方の基本:効果を最大限に引き出すコツ5 歯医者さんの願い5:お口の健康は全身の健康につながる5.1 知られざる口腔ケアと全身疾患の関係5.2 高齢者の口腔ケア:介護する方へのアドバイス5.3 妊婦さんや持病がある方の特別な注意点6 まとめ 歯医者さんの願い1:定期検診は怖くない! 「痛くなってから」では遅いわけ 「痛くなったら行けばいい」 そう思っている方、実はとても多いんです。 でも、歯の痛みを感じたときには、すでに問題が進行していることがほとんど。 つまり、痛みは歯からの最後の警告なんです。 歯医者さんが定期検診をお勧めするのは、この「最後の警告」を待たずに、問題を早期に発見し、対処するためなんです。 定期検診で得られる3つのメリット 定期検診には、実はたくさんのメリットがあります。 特に重要な3つをご紹介しましょう。 早期発見・早期治療:小さな虫歯や歯周病を見つけられ、治療が簡単で痛みも少なく、費用も抑えられます。 予防的ケア:プロによるクリーニングで歯石除去やフッ素塗布などの予防処置が受けられます。 口腔内の総合チェック:虫歯や歯周病以外の問題も発見でき、口腔がんなどの早期発見にもつながります。 歯科恐怖症の方へ:初めの一歩を踏み出すコツ 「わかっているけど、怖くて…」 そんな思いを抱えている方も多いですよね。 私の生徒だった太郎君(仮名)も、歯医者さんが大の苦手でした。 でも、ある工夫をしたことで、今では定期的に通院できているんです。 太郎君が実践した3つのステップ 太郎君は以下の3つのステップを実践して、歯医者さんへの恐怖心を克服していきました。 信頼できる歯医者さんを見つける:口コミやレビューをチェックし、恐怖症に理解のある医院を探しました。 事前に不安を伝える:初診時に恐怖心があることを正直に話し、どんな対応をしてほしいか具体的に伝えました。 リラックス法を身につける:深呼吸や瞑想の簡単な技法を学び、音楽を聴くなど自分なりのリラックス方法を見つけました。 これらのステップを踏むことで、太郎君は少しずつ歯医者さんへの恐怖心を克服していきました。 あなたも、自分のペースで一歩ずつ進んでみてはいかがでしょうか? 歯医者さんの願い2:正しい歯磨きは宝物 あなたの歯磨き、実は間違っているかも? 「歯磨きなんて、誰でもできる簡単なこと」 そう思っていませんか? 実は、多くの人が間違った方法で歯を磨いているんです。 私自身、歯科衛生士さんに指導されるまで、ずっと間違った方法で磨いていました。 正しい歯磨きは、虫歯や歯周病の予防に直結します。 つまり、毎日の歯磨きを見直すだけで、口の健康が大きく改善する可能性があるんです。 プロが教える、効果的な歯磨きテクニック では、正しい歯磨き方法とは何でしょうか? 歯科衛生士の田中さん(仮名)に、効果的な歯磨きのコツを教えていただきました。 正しい歯磨きの基本ステップ 歯ブラシの選び方:毛先が柔らかく、ヘッドの小さいものを選びましょう。 歯ブラシの当て方:歯と歯茎の境目に45度の角度で当てます。 磨き方:小刻みに振動させるように動かし、1か所につき10回ほど磨きます。 磨く順序:奥歯から前歯へ、上の歯から下の歯へと順番に磨いていきます。 磨く時間:全体で3分程度かけましょう。 「えっ、こんなに細かいの?」と思われるかもしれません。 でも、この方法を続けることで、歯の健康は驚くほど改善されるんです。 子どもの歯磨き習慣づけ、親ができること さて、お子さんのいるご家庭では、歯磨き習慣をつけるのに苦労されているかもしれませんね。 実は、子どもの歯磨き習慣づけには、親の関わりがとても重要なんです。 子どもの歯磨き習慣づけのポイント 楽しく歯磨きできる環境作り:好きなキャラクターの歯ブラシを選んだり、歯磨きソングを流したりして、楽しい雰囲気を作りましょう。 親子で一緒に磨く:子どもは親の真似をします。一緒に歯を磨くことで、自然と習慣が身につきます。 褒めて励ます:上手に磨けたときは、たくさん褒めてあげましょう。成功体験が次につながります。 仕上げ磨きを忘れずに:子どもだけでは難しい部分もあるので、親が仕上げ磨きをしてあげることが大切です。 私の娘も最初は歯磨きが苦手でしたが、これらのポイントを意識したところ、今では自分から「歯磨きする!」と言うようになりました。 皆さんも、ぜひ試してみてくださいね。 歯医者さんの願い3:口の中の変化に敏感に 見逃してはいけない!口腔トラブルの初期サイン 私たちの口の中は、日々変化しています。 でも、その変化に気づいていますか? 実は、口の中の小さな変化が、大きな健康問題のサインになることがあるんです。 要注意!口腔トラブルの初期サイン 歯茎の腫れや出血:歯周病の初期症状かもしれません。 口臭:虫歯や歯周病、さらには全身の健康問題のサインかもしれません。 歯の着色や変色:エナメル質の損傷や神経の問題が考えられます。 口内炎が治りにくい:免疫力の低下や、まれに口腔がんの可能性も。 顎の痛みやカクカク音:顎関節症の疑いがあります。 これらの症状に気づいたら、早めに歯医者さんに相談することをおすすめします。 セルフチェックの方法:鏡を使った簡単診断 では、どうやって口の中の変化に気づけばいいのでしょうか? 実は、鏡を使った簡単なセルフチェック方法があるんです。 鏡を使ったセルフチェック手順 明るい場所で大きめの鏡を用意する。 口を大きく開けて、舌で頬の内側を押し広げる。 歯と歯茎の様子をよく観察する。 舌の表面や裏側もチェックする。 唇の内側や頬の粘膜もよく見る。 この方法で、普段見えにくい部分まで観察できます。 週に1回程度、習慣的にチェックすることをおすすめします。 気になる症状、いつ歯医者さんに相談すべき? 「でも、ちょっとした変化で歯医者さんに行くのは大げさじゃない?」 そう思う方も多いかもしれません。 確かに、すべての変化が深刻な問題につながるわけではありません。 でも、以下のような症状が1週間以上続く場合は、歯医者さんに相談することをおすすめします。 歯茎からの出血が続く 口臭が気になる 歯や歯茎に痛みがある 口内炎が治らない 顎の痛みや違和感がある 「様子を見よう」と放置していると、問題が悪化してしまうことがあります。 早めの対応が、結果的に治療の負担も軽くするんです。 皆さんも、ぜひ口の中の変化に敏感になってくださいね。 歯医者さんの願い4:歯科衛生用品、正しく選んで使って フロス、歯間ブラシ、マウスウォッシュ…何を選ぶ? 歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯茎の溝まで完全に清掃するのは難しいんです。 そこで活躍するのが、歯科衛生用品。 でも、種類が多すぎて何を選べばいいのか迷ってしまいますよね。 実は、自分の口の状態に合わせて選ぶことが大切なんです。 主な歯科衛生用品の特徴 用品名特徴おすすめな人フロス歯と歯の間の汚れを除去歯と歯の間が狭い人歯間ブラシ歯間の広い部分の清掃に効果的歯周病がある人、インプラントをしている人マウスウォッシュ口内全体の殺菌、口臭予防口臭が気になる人、歯磨きが苦手な人 これらの用品は、それぞれ役割が違います。 自分の口の状態や生活スタイルに合わせて、適切な用品を選びましょう。 年齢や状態に合わせた、おすすめの歯科用品 年齢や口の状態によって、おすすめの歯科用品は変わってきます。 ここでは、代表的な年齢層別におすすめの歯科用品をご紹介します。 子ども(乳歯期〜学童期) やわらかめの歯ブラシ 子ども用フロス(持ち手つきタイプ) フッ素入り歯磨き粉 子どもの歯は大人に比べて弱いので、やさしくケアすることが大切です。 大人(20代〜50代) 適度な硬さの歯ブラシ フロスまたは歯間ブラシ マウスウォッシュ 仕事や家事で忙しい世代ですが、しっかりとケアすることで将来の歯の健康を守れます。 高齢者(60代以上) やわらかめの歯ブラシ 太めの歯間ブラシ 入れ歯用ブラシ(必要な場合) 年齢とともに歯茎が下がりやすくなるので、優しくていねいなケアが必要です。 使い方の基本:効果を最大限に引き出すコツ せっかく良い歯科用品を選んでも、使い方が間違っていては効果が半減してしまいます。 ここでは、主な歯科用品の基本的な使い方をご紹介します。 フロスの使い方 適切な長さ(約30cm)のフロスを取り出す 両手の中指に巻きつけ、親指と人差し指で操作 ゆっくりと歯と歯の間に入れる 歯の側面に沿って上下に動かす 歯ぐきを傷つけないよう注意する 歯間ブラシの使い方 歯間の大きさに合ったサイズを選ぶ 歯と歯の間に優しく挿入する 2〜3回前後に動かす 無理に押し込まず、抵抗を感じたら小さいサイズに変更 マウスウォッシュの使い方 適量(約20ml)を口に含む 30秒ほどゆすぐ 吐き出す(飲み込まない) すぐにうがいをしない(効果を持続させるため) これらの用品を正しく使うことで、口腔ケアの効果が格段に上がります。 最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、習慣になれば自然とできるようになりますよ。 歯医者さんの願い5:お口の健康は全身の健康につながる 知られざる口腔ケアと全身疾患の関係 皆さん、口の健康が全身の健康に影響を与えることをご存知でしょうか? 実は、口の中の状態は、思いもよらないところで私たちの健康に関わっているんです。 口腔ケアが影響する可能性のある全身疾患 心臓病:歯周病菌が血管を通じて心臓に到達し、炎症を引き起こす可能性があります。 糖尿病:歯周病があると血糖値のコントロールが難しくなることがあります。 肺炎:口腔内の細菌が肺に入り込み、特に高齢者で肺炎のリスクが高まります。 早産・低体重児出産:妊婦の歯周病が胎児に影響を与える可能性があります。 認知症:歯周病と認知症の関連性が指摘されています。 これらの関係は、まだ研究段階のものもありますが、口腔ケアの重要性を示しています。 高齢者の口腔ケア:介護する方へのアドバイス 高齢になると、自分で十分な口腔ケアを行うことが難しくなる場合があります。 介護をされている方は、以下のポイントに注意して口腔ケアを行ってください。 高齢者の口腔ケアのポイント 優しく丁寧に:歯茎が弱くなっているので、やさしく磨きましょう。 定期的な水分補給:口の中を潤すことで、細菌の繁殖を防ぎます。 義歯のケア:毎食後に洗浄し、就寝時は外して保管液につけましょう。 舌の清掃:舌苔(ぜったい)をやさしく取り除きます。 口腔体操:頬や舌を動かす体操で、口腔機能を維持します。 これらのケアを続けることで、誤嚥性肺炎のリスクを下げ、食事を楽しむ能力を維持できます。 妊婦さんや持病がある方の特別な注意点 妊婦さんや持病のある方は、特に口腔ケアに気を付ける必要があります。 妊婦さんへのアドバイス 定期的な歯科検診を受けましょう。 つわりで歯磨きが辛い時は、小さな歯ブラシや刺激の少ない歯磨き粉を使用しましょう。 歯茎が腫れやすくなるので、優しくブラッシングしましょう。 持病がある方へのアドバイス 糖尿病の方:血糖値のコントロールと並行して、丁寧な口腔ケアを心がけましょう。 心臓病の方:歯科治療の前に主治医と歯科医師に相談しましょう。 骨粗しょう症の方:顎骨の健康にも注意が必要です。定期的な歯科検診を受けましょう。 どんな状況であっても、口腔ケアは全身の健康に直結します。 不安なことがあれば、歯科医師に相談してくださいね。 まとめ いかがでしたか? 歯医者さんが本当はしてほしい5つのこと、少し理解していただけたでしょうか。 定期検診を怖がらない 正しい歯磨きを習慣づける 口の中の変化に敏感になる 歯科衛生用品を正しく選び、使う 口腔ケアが全身の健康につながることを理解する これらは、決して難しいことではありません。 日々の小さな心がけで、大きな効果が得られるんです。 私自身、これらのことを実践し始めてから、口の健康だけでなく、全身の調子も良くなったように感じます。 皆さんも、今日から少しずつでも始めてみませんか? きっと、素敵な笑顔で過ごせる日々が待っていますよ。 健康な歯と笑顔を守るための第一歩、今日から踏み出してみましょう。 関連記事: インプラントの寿命を最大化する秘訣:維持から再手術までの全知識 「歯医者さん、怖くないよ!」 歯科衛生士が教える、リラックスして治療を受けるコツ 歯医者さんとの対話:患者さんの”よくある質問”に答えます コラム